東洋医学で言う所の臓腑

治療の中で、例えば肩こりや膝の痛みなどの原因を胃の不調とお話しすることがあり、ほとんどの患者さんの表情が「?」となります。


そして、その話の中で「食欲はあるし胃が悪いとは思えない」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

確かに特に違和感もなく三食食べている方に「胃の不調」と言っても納得されないのはわかります。


そこで必ずお話しするのが、西洋医学と東洋医学の人体の捉え方の違い、特に臓腑についての違いです。


臓腑といえば五臓六腑ですね。

五臓は肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓

六腑は胆嚢、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦です。


三焦(さんしょう)ってと思われるかもしれませんが、とりあえず今回は三焦は置いておいて、五臓と五腑を見てみましょう


前述の「胃」の話ですが、胃の不調と聞くと「胃が痛い」「食欲不振」など胃腸薬の宣伝のような状況を思い浮かべると思います。

これは、臓器としての「胃」が直接どうにかなっている状態といえるとおもいますが、これはどちらかというと西洋医学の解剖的なみかたになるかと思います。


東洋医学では、臓器は取り出してみせられるそのものということではなく、カラダの中での役割とか機能を指しているといえます。


もちろん、臓器としての「胃」そのものという見方もありますが、五臓六腑が正常に働くための「気」を胃が与えているという考え方をしていて、その「気」をつくる材料が食物となっているのです。


確かに東洋医学でも胃の不調は食欲不振等が起きると診ますが、胃が正常な気を与えることができず他の臓器が影響を受けているという診方もするのです。


こういった他の臓器との役割や機能の関係性や関連は少々複雑なところもあり、西洋医学に馴染んでいる方には簡単に納得出来るものではないと思いますが、「気持ちの問題」や「眉唾」とは言い切れない理論がしっかりとあるものなので、治ろうとする気持ちをもって、お聞きいただければと思っています。